この記事では伏見稲荷大社のパワースポット・根上がりの松(膝松さん)についてくわしくご紹介します。
もともと五穀豊穣のご利益があるとされていた伏見稲荷大社。現在では商売繁盛・家内安全・芸能上達などさまざまなご利益があることで知られています。
どんな願いでも叶いそうな伏見稲荷大社の境内にはいわゆるパワースポットがいくつかありますが、根上がりの松もそのひとつ。
根上がりの松にはまったく異なる2つのご利益があるんです。
この記事の内容
根上がりの松(膝松さん)とは? 歴史・言い伝え
根上がりの松は片方の根っこが地表に持ち上がっていることから名付けられました。むかしから不思議なご神徳があると伝えられ、信仰を集めています。
もともと根上がりの松はもう少し参道に近い場所にあったのですが、残念ながら木としての寿命を全うし、枯れてしまいました。
その後、現在の位置に移され、これまでの労をねぎらうかのように屋根で守られています。
地表に持ち上がった根元をくぐり抜けたり、木をなでることでご神徳を得ることができると信じられています。
値上がり松(膝松さん)の場所・行き方は? 伏見稲荷大社の本殿からはどれぐらい?
根上がりの松は奥社奉拝所(奥の院)から山頂への参道を10mほど進んだところにあります。本殿からは10分ほど。有名な千本鳥居のすぐ近くにあるので、ぜひ立ち寄りたいパワースポットです。
本殿からは権殿の横にある階段を上がり、有名な千本鳥居の方へ向かいます。
この広い階段を上がったところにあるのは奥宮があるので、ここを右に曲がります。このあたりから無数の鳥居が稲荷山の山頂へ向かって連なっていきます。
少し歩くと千本鳥居の入り口に到着します。千本鳥居は2列に並んでいて、観光客が増えたため、今は右側通行になっているんですね。
根上がりの松は千本鳥居の入り口からは左奥に位置してるんですよ。この写真の奥に見える鳥居のあたりに根上がりの松があります。
いくつもの朱色の鳥居が連なる幻想的な千本鳥居の中を通って行きます。
千本鳥居を通り抜けたところにあるのが奥社奉拝所。奥の院という名前でも知られています。
奥社奉拝所から先は稲荷山の山頂へと続く参道がはじまります。
奥社奉拝所から10メートルほど北へ歩くと、すぐに根上がりの松に到着しますよ。
参道の左側に根上がりの松の入り口があります。
根上がりの松(膝松さん)のご利益
根上がりの松には2つのご利益があると言われています。ひとつは腰や膝などの痛みが治るというもの、もうひとつは株の値が上がるというもの。
腰や膝などの痛みが治る
根上がりの松の木肌を撫で、それから自分の身体の痛むところを撫でるとその痛みが治ると言われています。
また地表に持ち上がった根元の下をくぐることでもご利益を得ることができるそうですよ。
株の値が上がる
もうひとつご利益は「根上がりの松」を「値上がりの待つ」に読み替えたもの。
株などの値段が上がることに通じるので、証券会社や株関係の人にとっては縁起が良いとされているんですね。
根上がりの松(膝松さん)の見どころ
根上がりの松の近くにある岩の上の白狐にもお参りしておきましょう。
根上がりの松は木としての寿命は終わり枯れてしまっていますが、その近くの岩の上にも見た目にはかなりのダメージを負ったきつね像があります。風化のため姿形こそ崩れていますが、今もなお大切にされているのがわかります。
根上がりの松の敷地の中には祭壇も設置されています。
先ほど通って来た千本鳥居を上から見ることができます。本当に朱色のトンネルのように見えますね。
根上がりの松(膝松さん)の駒札・立て札・由緒書き
値上りの松
値上りの松は一方の根が地表に持ち上がっている形状から 往古より『値上りの松』と呼ばれ不思議な御神徳があると伝えられています
商売をする人 得意に証券会社や株に関係する人々からは 値(根)が上がるのを待つ(松)と言われ 縁起が良い松として篤い信仰を得ています
又 素朴な庶民の信仰として 持ち上がった松の根が 人々がひざまずいてお祈りする姿に似ていることから『膝松さん』とも呼ばれ 松の根元をくぐったり 木の肌を撫で身体の痛むところを撫でると 腰や膝の痛みが治るとも言い伝えられています
値上がりの松の概要
住所 |
不明 |
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ご祭神 |
なし |
例祭日 |
なし |
格式 |
なし |
創建 |
不明 |
ご利益 |
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拝観時間 |
24時間参拝可能 |
拝観料 |
無料 |
値上がりの松|フォトギャラリー
この記事の主な更新履歴
この記事の情報は更新時点のものです。
- 2019年2月: 公開